ノンフィクションライター
デジタル遺品を考える会代表
古田雄介
●近著●
2024年8月『バズる「死にたい」』
2024年7月『故人サイト 文庫版』
2024年2月『第2版 デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』(伊勢田篤史氏との共著)
手軽で、安価で、手早い「デジタル終活」
デジタル遺品問題のもっとも手軽で、安価で、手早い対策は、持ち主が必要最低限の情報を紙にして重要書類と一緒に保管することです。
スマホのパスワードや重要サービスのアカウント情報などを一枚の紙にまとめて、パスワード部分は修正テープでマスキング。スクラッチカード化したうえで、実印やパスポートなどの重要なモノと一緒に保管する――。
これだけで、万が一のときに家族がデジタル遺品を発見できずに捜索と不安感で苦しめられずに済みますし、強力な動線を敷くことで持ち主本人のプライバシーも守りやすくなります。マスキングしているので、普段は盗み見られる心配もありません。
この紙を使ったデジタル終活には「スマホのスペアキー®」や「デジタル資産メモ」が便利です。下記のページからダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
【スマホのスペアキー®】
スマホはデジタル遺品の要といえる存在です。スマホが開ける/開けないでデジタル遺品対応の労力に雲泥の差が生じます。ですから、なにより優先して備えるべきはスマホのパスワードです。
4種類の「スマホのスペアキー®」のデザインテンプレートを用意しました。文字の裏写りを避けるために、黒色塗りつぶしの裏側と両面印刷してお使いください。それでも裏写りする場合は、裏側にも修正テープを走らせることをお勧めします。
※下の画像をクリックしてPDFファイルをダウンロードしてください。
【デジタル資産メモ】
スマホやパソコンのパスワード、ネット口座の情報、あとはSNSのアカウント・・・と、重要なデジタル資産はいくつか思い浮かんが方はA4用紙を使ってリストアップするのがお勧めです。
とはいえあまり膨大にしても大変です。残される側にとって重要になる項目をまとめた「デジタル資産メモ」のテンプレートを用意しましたので、よろしければご活用ください。
こちらも「スマホのスペアキー®」と同じく、普段は非公開にしておきたい情報には修正テープを走らせておきましょう。裏写り防止に両面印刷を推奨しています。
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